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四天流

  の形

 四天流では、組討形として赤身、風身、空身に加え、肥後流躰術之形を伝承しています。組討形の術理は、相手の攻撃に対して、己の身を交し、その力・攻撃に逆らう事無く、極め・当身を軸に躰(たい)を捌(さば)き、立技から捨身を敢行する・関節の逆を取り急所を制する、などの技が中心となっています。それぞれの技は、相手を投げ・倒す「表」と、極め・止めを差す「裏」によって構成されています。
 また、四天流は総合武術であり、かつては組討の他に剣術(伯耆流)や長刀・棒術(楊心流)なども伝承していましたが、現在は当身を含む組討と剣術組太刀のみ伝承しています。
 ここでは組討形と肥後流躰術之形を紹介します。

四天流組討赤身(せきしん)

 

四天流組討の最も基本の形で、入門者は最初にこの形を稽古します。

 

一、骨のあたり(ホネのあたり)

一、腕ひねり(カイナひねり)

一、吭のうけ(フエのうけ)

一、廻り腕(マワりカイナ)

一、逆ぬけ(サカぬけ)

一、召捕(メシトリ)

腕ひねり

召捕の裏

四天流組討風身(ふうしん)

一、朽木倒(クチキタオシ)

一、挫きころし(クジきころし)

一、行合大ころし(ユキアイオオころし)

一、行合腕(ユキアイカイナ)

一、籠のこぶし(コミのこぶし)

一、頤詰(オトガイヅメ)

一、腰とまり(コシどまり)

一、奏者捕(ソウシャドリ)

一、蹴あげ(ケあげ)

挫きころし

蹴あげ

四天流組討空身(くうしん)

一、八歩のあたり(ハッポのあたり)

一、甲組左右(コウグミサユウ)

一、眉間かくし(マユマかくし)

一、錣ひねり(シコロひねり)

一、折首(オリクビ)

一、ぬけ

一、逆落(サカオトシ)

一、追かけ錣(オッかけシコロ)

一、引腰(ヒキゴシ)

一、左右錣(サユウシコロ)

一、折小手(オリゴテ)

一、決り(キマり)

一、仁王身(ニオウシン)

一、多勢割(タゼイワリ)

錣ひねり

折首

肥後流躰術之形

 

明治時代に熊本の柔術6流7派が協力して制定した統一形です。武術統合の先駆けとなった快挙でもあります。

 

一、躰之先(タイノセン)

一、水月(スイゲツ)

一、蹴上ケ返(ケアゲガエシ)

一、負投(オイナゲ)

一、腰投(コシナゲ)

一、腰(越)返(コシガエシ)

一、折腰(オリゴシ)

一、折倒(オリタオシ)

一、打返(ウチガエシ)

一、脇詰(ワキヅメ)

打返

脇詰

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